塩原もの語り館開館10周年・室生犀星歿後50年記念特別展 室生犀星・ふたたびの塩原〜温泉につかり心しづめん〜
好評のうち、終了いたしました。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」という、詩の一節で知られる室生犀星は、その恵まれない生い立ちから、自然との対話を深めて、独自の感性をみがき、詩人、小説家として活躍しました。
大正10年、詩から小説への執筆に転じた犀星は、自身の幼い日々を題材に描いた「幼年時代」が文壇によって認められ、苦しい生活から脱するために次々に小説を発表する多作ぶりで、「二年ばかりの間に小説を書くのが商売になり、お金ばかりを欲しがった」と、犀星自身が回想するほどの濫作期に陥っていました。
その年の秋、犀星はひとり塩原温泉を訪れました。塩原の自然、温泉(ゆ)、そして静寂が、犀星の疲れた心と身体を癒したことは、二度の来訪が物語っています。この旅によって、詩「塩原道」と随筆「秋山煙霞行」が生まれました。
本企画展では、「塩原と犀星」と題してこの作品をひもとくほか、「塩原ゆかりの犀星の友人たち」を犀星の視点からご紹介していきます。
※左記写真は大正10年(32歳)頃の室生犀星。
(写真提供:室生犀星記念館)
〜展示の構成〜
I 犀星と塩原
→ 犀星が訪れた当時の塩原や塩原での犀星の足跡をたどる。
II 友へのまなざし〜塩原ゆかりの作家たち〜
→ 塩原を訪れていた犀星の友人たちを、犀星の視点から紹介
III 犀星の生涯
→ スライドとナレーションでの犀星の生涯を紹介
※右記写真は、塩原温泉湯っ歩の里庭園内にある「塩原道」の詩碑。
忘春詩集
写真 左
忘春詩集(大正11年12月)
「塩原道」を収録
写真 右
星より来れる者(大正11年2月)
「秋山煙霞行」を収録
星より来れる者
日常使用していた帽子
(千日山雨法院蔵)
携帯用の虫かご
(千日山雨法院蔵)
鯛の骨を入れた小箱
(千日山雨法院蔵)
犀星愛用の品
写真 左
日常使用していた帽子
写真 中
携帯用の虫かご
写真 右
鯛の骨を入れた小箱
主催
那須塩原市・塩原もの語り館
後援
塩原温泉観光協会・塩原温泉旅館協同組合・那須塩原市商工会
協力
塩原文学研究会・室生犀星記念館・石川近代文学館・大田区立郷土博物館・那須野が原博物館 ほか